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【ドイツ旅行⑦】ドレスデン【省略されるべき瑣末な移動】

朝起きて部屋を見渡す。彼女は既に起きていて部屋にいない。部屋から出るとシャワーの音が聞こえた。僕はキッチンに行って、ウォッシングマシーンからコップを取り出し、水道の水を入れる。キッチンのイスに座って水を飲む。キッチンの窓から外を見る。今日も快晴だ。

ドアの開く音が聞こえた。彼女が浴室から出てきたようだ。

しばらくキッチンで待っていると、彼女がやってきた。水を電気ケトルで沸かし、パンをオーブンで温める。ドイツのパンは風味が良くておいしい。軽く表面にバターを塗って食べる。

朝食後軽くランチ用の弁当を作り、飲み物や昨日の開かなかったワインとフーゴをカバンに入れる。彼女のシェア・メイトは結局帰ってこなかったので酒が余っていた。

電車の時間を調べてから新市街にある駅に向かう。朝の涼しさのなか住宅街を間を歩いて行く。駅に着くと往復のチケットを買い、電車を待つ。駅のベンチに座りながら空を見上げる。透き通るような青い空だ。

電車は時間通り駅に着いた。乗客はほとんどいない。出発してから20分ほどで電車はエルベ川沿いの渓谷に入った。まだ少し、というかかなり早い時間だけどワインを開けることにする。プラスチック・カップに軽くワインを注ぎ、エルベ川と渓谷を見ながら飲む。ぽつりぽつりと乗客が降りて行き、乗り込んでくる。学生が数人、家族やカップルが数組。ワインを1、2飲んだところで電車はゼクシッシェ・シュバイツに着いた。

駅前はレトロな佇まいのお店や家が広がっていた。パステルカラーでかわいい。

エルベ川まで歩いて行く。橋がないので渡り船に乗らないといけない。船は今向こう岸にいる。帰って来るまで草むらに寝転ぶ。軽く酔いがまわって気分がいい。深呼吸すると草の香りが生々しい。

彼女はにんじん取り出し生のままかじっている。僕も一本もらい食べて見る。こんなにんじんの食べ方はしたことがない。しかし食べて見ると甘くて意外においしい。

船が向こう岸から出てこちらに向かってくる。船着場で先にチケットを払い、船を待つ。船が着く頃には船着場に30人くらい人が集まっていた。ほとんど全員がドイツ人のようだ。アジア人は僕以外誰もいなかった。

船には船室もあったが、天気も良いので看板にに残る。風が吹くと水のしぶきが顔にあたる。船はのろのろと船体の向きを変え、反対側へ向かった。操舵者は大変だなと思った。一日に何度も川を渡らないといけない。流れを遮ってこちら側から向こう岸へ、向こう岸からこちら側へ。

 

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